KEEP RUN DIARY

ランニングを続けるためのあらゆるコツについて日々考察する日記

全力で、ゆっくり走ってみる。

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昨日、あれだけ私は朝ラン派ですとか断言しておきながら、今朝は走れなかった。すると、いつものサボり虫が「休むこともトレーニングのうちだって金哲彦さんが言ってたよ」と囁いてきたので、「いつもよりゆっくり走ってみるのはどう?」と提案した。すると、「もしかしてLSDってやつ?」と、前のめりになってきた。こいつは横文字に滅法弱いのだ。「そう。インスタで見たけど、カッコいいランナーさんも夏場はLSDも取り入れながら調整するって言ってた」と追い打ちをかけると、まんまと乗り気になってきた。単純なヤツである。
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と、いつもの一人芝居を続けていても埒が明かないので、今一度「LSDとは何ぞ」と思って検索してみると、いかがわしいドラッグが出てきたりしてやや手間取ったが「1km8分以上かけて長い距離を走る」とあった。なるほど簡単じゃないか。「今日の目標、10キロを1km8分で走ること」。そう決めて走りはじめた。
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しかし、ゆっくり走るのは簡単そうに思えてなかなかむずかしい。最初の1kmのタイムは「6分3秒」。「いや、いつもと一緒!もっとハエが止まるくらいのペースで!」と心の中で叫ぶのだが、なかなか7分を超えてこない。そのうちに、みるみる体力が奪われていく。今日は日陰を走ろうといつもの川沿いを避けたのだが、日差しがモロに当たる道を走っていると、気が遠くなってくる。なんだか砂漠をラクダと一緒に歩いているような気さえしてきた。早く帰りたい。
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「いや、LSDキツイ!思ってたんと違う!」とサボり虫が騒ぎ始めたが時すでに遅し。とにかく地道に歩を進めるしかないが、確かにサボり虫が言うように、長い距離を走るのでも、早めのペースで爽快に駆け抜けたほうがラクな気がする。時折、「なんで昼にカレー食べちゃったんだ」とか後悔したりしなかったりしつつ、なんとか10kmを走り終えた。
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結果は目標タイムの1km8分とは大きくかけ離れた「1kmペース6分51秒」。7km地点で7分19秒の好タイムが出たが、"惨敗"である。まだまだ修行が足りない。しかし、発見もたくさんあった。あえてゆっくり走ることで、体力だけでなく精神力も普段より多めに鍛えられるような気がした。それに、野球選手もあえて遅いボールを打ってフォームを固めるって言うけど、そういうのもなんとなく分かる気がする(あくまで気がするだけかも)。そして、5kmを日課にしている自分にとって、「ゆっくり走ればいいじゃん」と決めれば、長い距離を走るきっかけになるかもしれない。
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とにもかくにも、いつも川沿い5kmが一辺倒だった自分の幅が少し広がったことは大きな収穫でした。LSD、また今度やってみます。