KEEP RUN DIARY

ランニングを続けるためのあらゆるコツについて日々考察する日記

シューズの進化に頼ってみる。

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これまでは、お手頃価格のシューズを履き潰しては買い替えるというのを繰り返していたのだが、去年の暮れ頃、初めて1万5000円ほどの自分にとっては高価なシューズを買った。というのも手に取った瞬間、「何だこのソールの厚みは…」と唸ってしまうほどの衝撃を受けてしまったからだ。実は購入後に知ったのだが、このシューズは陸連が禁止にするのしないだので世間を賑わせた「厚底シューズ」というやつで、ナイキのズームフライなんちゃらというなかなかの代物だったのだ。
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そんなこともつゆ知らず、ひとりの中年男が「なんかバウムクーヘンみたい」などと訳の分からないことを言って無邪気に手に取り、「なんかトランポリンに乗ってるみたい」と試し履きしながらはしゃいでいる。あの時、無表情を貫いていた店員さんは私のことをどう思っていただろうか。ちゃんと教えてくれればいいのに。いけず。
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ともあれ、私は偶然にも厚底シューズに出会い、大いに感動し、嫁の顔色、眉毛の位置、横顔などを細かく気にしながら、マークが外れた一瞬のスキをついて無事購入。すでに500km以上走っているのだが、走り心地は最高というか新感覚である。
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「いやさ、アンタ今さら何言ってんの」と言われそうだが、なんというか、常に程よくバネの利いたゴムの上を、ビヨンビヨンと走っているような感じで、調子がいい時は飛ぶような感覚で颯爽と走れる(傍から見たらただの必死なおじさん)。これまで履いてきたシューズも安定した走り心地で好きだったが、このシューズはまったく別次元のクッション性なのだ。
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さらに言うならば、私がこのシューズを履いているのではなく、このシューズが私を乗せて運んでくれているような感覚。そう、「乗り物に乗っている」ような気さえしてくるのだ(さすがに言い過ぎか)。しかも、さらにこの上のランクのシューズがあるというから驚きである。
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このシューズに出会うまでは、「これでいっか。なんかデザインがシュッとしててカッコいいから」とか、そんな感じで至って適当に選んできたが、そんな選び方は即刻やめるべきだし、お金をかけることは"悪"という固定観念もすぐさま川に投げ捨てるべきだと思った。そして、インスタを始めてから、オシャレランナーさんをあちこちで見かける。そろそろ暑さも厳しくなってくる。ここらで物欲を満たしてモチベーションを上げるしかない。まだか、給付金。