KEEP RUN DIARY

ランニングを続けるためのあらゆるコツについて日々考察する日記

コーヒーマシンに10万円もかけられるか!私も最初はそう思っていました。"オーテンティカ"に出会うまでは。

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世の中にリモートワークが定着しつつある昨今、自宅にいながらにして、おいしいコーヒーが飲めるようになれば、そんなに幸せなことはないわけで。ならば、ちょっと高価なコーヒーマシンを買ったろうかしら、と思うのは自然な流れなわけで。とは言っても、どこまで予算をかけるべきなのか判断に迷う。「安物買いの銭失い」ほど怖いものはないけれど、高価な品を買ったものの使いこなせず元を取れないということほど悲しいことはない。そんな葛藤を頭の中で繰り広げているうちに「ま、ドリップコーヒーでいっか」と妥協してしまう。買うか買わぬか。たかがコーヒー、されどコーヒー。そんな心の葛藤を日々繰り返していた筆者が、清水の舞台から飛び降りるほどの決意で購入した「デロンギ"オーテンティカ"ETAM29510(発売日:2018年8月22日)」。この名機を使用して約1年が経った今、「本当に買って良かった」と心の底から思ってやまないので、その良さを読者の皆様にお伝えしたいと思う。

 

 

まず、値段について。価格.comによると、2020年5月現在「9万7776円(税込)」が最安値となっている。これは、発売日から変わらない値段。値崩れを起こしていないことも、名機ならではの信頼の証とも言える。日用家電としては決して安いとは言えない価格かもしれないが、全自動エスプレッソマシンで10万円を切っていることは大きなポイントである。


次に、サイズについて。「デロンギ史上、最もスリム」とうたわれたこのモデルは、195(幅)×335(高さ)×480(奥行)mmというスリムさも魅力。いわゆる「高価なエスプレッソマシン置いてます。どや。」的ないやらしさは一切ない。スペースが限られたキッチンでも存在感が出すぎない「ちょうどいいサイズでかわいいヤツ」なのである。「こんな大きいモノ、キッチンに置かれると邪魔なんだけど」と、妻に叱られることもない。これも、筆者が購入を決めたポイントとのひとつと言えよう。


そして、機能について。これについては申し分ない。ミルクをセットすることができないので、ボタンひとつでラテ系のメニューを作ることができないのが値段が安い理由のひとつであると推測するが、その分のスペースを省くことに成功しているし、ミルクを常時セットするスペースはハッキリ言って必要ない。ホットラテを飲みたいと思ったら、ミルクフロッサーによるスチームで、ふわふわのミルクを作ることも可能だし、アイスラテを飲みたかったら、カップに牛乳を少し入れてから、エスプレッソを注いで氷を入れればいい。もちろん、抽出はすべてボタンひとつ。量も濃さも自在に調節できるのである。

 

筆者も、この名機を購入する前までは1日に何度もドリップコーヒーを淹れていた。湯を沸かす、蒸らすなどの作業を加味すると、時間にして約5~6分ほど。「この時間がマインドリセットになるんだよね」などと、したり顔でほざいていたが、この時間が大幅に短縮された。お気に入りのカップを置いて、ボタンを押すだけ。時間にして約30秒~1分ほど。1杯につき5分の時間が浮いたと思うと、1日3杯飲んだら15分。1週間で105分。1年で5475分(約91時間)。野暮な計算をしていることは承知の上だが、コーヒーを淹れる時間を節約することで約3~4日ほどの自由な時間を捻出できると思ったらスゴイことだ。

 

もちろん、味も言うことはない。筆者は味にうるさいほうではないが、この名機で淹れたコーヒーの味については何も文句はない。だが、正直言って最初は「ちょっと薄いな」と思って濃さを調節したり、「ぬるいな」と思って温度を調節したりした。アツアツのドリップコーヒーを飲んでいた自分にとって、濃さも熱さも少し物足りなかったのだ。だが、濃さと温度が調節できる機能がついていることで納得感が大きかったし、すぐに慣れて「こっちのほうがウマイ」と思うようになった。ガツンとカフェインが欲しい時のエスプレッソや、スタンダードな気分の時に飲むブレンド(ドッピオ+)、ちょっと胃が疲れている時のアメリカン(カフェ・ジャポーネ)など、様々な気分によって飲み方を変えられるのも良い。スチーム機能を駆使すれば、スターバックスも顔負けのラテを作れるだろう。

 

ランニングコストについては、豆や粉を買わないといけなくなるので、ドリップコーヒーを愛用していた頃に比べたら確かに割高になったかもしれない。だが、それでも良いと思えるほどの満足感を得ることができている。

 

最後に気になるお手入れについて。これも、トレーにたまった内部洗浄用の水(内部を定期的に自動で洗浄してくれるなんてスゴイ)や、コーヒー豆や粉を抽出する際に生じたカスを捨てるだけ。カスは塊になって出てくるので不器用な筆者でも「袋にドバーッ」すればよいだけだから捨てやすい。また、補充についても豆や粉は上部のフタを開けて「ザーッ」と入れるだけだし、水も背部のタンクを取り出してMAXまで補充しておくだけ。水については1日4~5杯飲む場合は毎日補充する必要があるが、豆については200gほどのパックの豆が丸々入るので、頻繁に補充する必要はない。筆者は、豆派なので粉は試したことがないのだが、同様のことが言えると思う。

 

購入から約1年。10万円弱で買ったこのエスプレッソマシンは、生活に欠かせないものとなっている。もちろん故障や不具合も今のところないし、面倒を感じたことも一度もない。使うたびに愛着が出てくる。10万円の価値、いやそれ以上の価値がある家電なのではないかとさえ思う。購入を迷っている方がいたら参考にしていただきたいし、心からオススメしたい。その一心である。